HSPは会社員には向かない?Part2 会社退職の理由と本当にやりたいことをみつける
こんにちは。
以前、HSPは会社員として働くと人間関係で悩むことが多いので
自宅で仕事を出来る環境をつくって
接する人を制限して働くといいのではと書きました。
(詳しくはHSPは会社員には向かない?をご覧ください。)
その際に私は現在は在宅で仕事をしていると書いたのですが、
会社を退職した経緯を紹介したいと思います。
IT企業での3年間
3年前まで私は東京の中心にあるIT企業の企画部で働いていました。
IT業界は他と比べてもスピードが速い業界らしいのですが、
その会社も例外ではなく刻一刻と状況が毎日変わっていき
その度にタスクの量がどんどん増えていく様な所でした。
ですから、ともかく効率よく速く仕事を仕上げることがよしとされている社風でした。
例えば、会議中メンバーは全員ほとんどノートパソコンの画面ばかり見て
発表している人を見てはいませんでした。
パソコンで常に最新のメールや調べものをしているのです。
社内で仕事が出来るとされている人ほどそういう傾向が強く
またそういう人は余計なことはほとんど口にすることはなく
問題点をズバズバと指摘し(正論ではあるのですが)次の会議へと去っていきました。
仕事上同僚の「気持ち」といったものに配慮する必要はない
と考えている様な効率・売上至上主義の人たちとの
人と人のコミュニケーションのあたたかみがほとんど感じられない中で
私は毎日違和感を抱えながら働いていました。
他の人が発した言葉や待遇
(虐めやハラスメントではなく超ビジネスライクな発言や待遇)に傷つくことも多く、
恥ずかしいことですがトイレで泣くこともしばしばでした。
他にも私は日々こういったことを感じていました。
- 毎日人となりをよく知る機会のない社内外の人たちと何人も会うのは疲れる
- 会社の売り上げではなく社会への貢献度の高いことを仕事にしたい
- 効率性ではなくじっくり良い仕事をすることを大事に働きたい
- 給料を上げることより残業を少なくしてワークライフバランスを改善したい
一方で、入社して3年目に入ると自分も
その社風に染まり始めていることに気がつきました。
困っている新人に冷たい対応をしてしまう様になった時、
愕然としました。
この会社に居続けたら自分は
振り分けられる仕事をこなすことに日々精一杯で
自分が気持ちよく暮らすために大事にしたいことを
見失うことになると思いました。
この環境から抜け出さないといけない時が来たと感じました。
本当にやりたいことは何なのか
この頃に自分が本当にやりたいことは何なのかよく考えました。
その際に「ザ・ミッション」という以下の本がとても役に立ちました。
- 自分の日々の生活でウェイトを置いていること
- 興味を持っていること
- 考えるとワクワクすること
- 自分の人生の大切な出来事
をリストアップするという具体的な方法が丁寧に書いてあります。
本当にやりたいことというのは急に湧いて出てくるわけではなくて
意識していなくても既に自分の中にあるものなんだなと納得しました。
周りの人の評価やお金、名誉、こういったことを一旦全て忘れて
自分の内側にだけ目を向けるとこんなに簡単に見えてくるものなのか、
何で今まで気が付けなかったのだろうという感じでした。
人生をかけて情熱を注ぐことで自分が幸せになれることは何なのか
自分とはどういう人間なのか
を知る大きな手掛かりをこの本がくれました。
最初に就職する際に私は自分が何がしたいのか
どうやって生きたいのかよりも
両親の価値観に合わせて仕事を選んでしまいました。
父親が会社員としてずっと働いてきた人でしたので、
社会的地位、長い目でみた安定、お給料のことを
考えないといけないのだと漠然と思っていましたし、
会社員以外の道があるとは考えてもみませんでした。
他人の価値観を自分の物差しとして生き、
自分の本当の欲求に背を向けていると
苦しくなってくるのだと思います。
自分探しをしているけれど、どうやってやったらいいか分からない
という人の最初のとっかかりとして
「ザ・ミッション」は結構役に立つと思います。
「ザ・ミッション」や色々な本や人との出会いから、
私は子どもや人の成長に関わることや対人援助
をしたいのではないかということが分かってきました。