HSP+双極性障害夫婦 ただ今生き方模索中

「敏感過ぎるよ」「難しいね」と言われ続けてきた二人が出会い、夫婦になりました。生きづらさを感じながら前に進む夫婦についての日記です。

夫を精神病治療のため入院させて <妄想が・・・幻聴が・・・>

以前、父親自死という悲しい出来事と

職場への復帰という2つの変化にさらされた夫の

最初の一カ月間の様子を書きました。

 

要約すると一カ月目の躁状態の症状としては大体こんな感じです。

・寝ていないのに異様に元気

・焦りと責任感から仕事をバリバリこなす

・誰に対しても怒りっぽい

 

二ヵ月目に入ると私や職場の人との衝突が多くなりました。

その原因となったのが躁状態の妄想と幻聴でした。

 

「」内は夫が当時口にしていたことです。

 

被害妄想

「家でも職場でも自分のアイディアは

ことごとく受け入れてもらえない。

腹が立つ。」

 

躁状態の夫はともかく色々なことに意欲的で

新しいアイディアがポンポン出てくるのですが、

周りは その数が多いことや

意見を求められずに実行に移されてしまうことが

自分勝手に思われ戸惑いました。

 

「職場の人が自分に嫉妬して意地の悪いことをする。」

 

職場での夫と同僚のやり取りを見たことはないのですが

以前は親しさを感じていた同僚のことを

急に悪く言う様になったことから考えると、

相手は夫の怒りっぽさや勝手な行動に戸惑っていて

コミュニケーションが上手くいかなくなっていったのではないかと思います。

 

休職した夫の代わりに私が職場に連絡を取るようになってからも

職場の人たちは親切でしたから。

 

「妻(わたし)が他の男性のことを考えている。

浮気をしている。」

 

私がぼーっとして居るのを見ていきなりこういう考えになってしまいました。

夫はもともと見捨てられ不安が強かったのですが、

躁状態になってそういった部分が助長されていた様に思います。

 

この点については担当医師とも話したことをふまえて

また後日書きたいと思います。

 

誇大妄想

誇大妄想にはこんなものがありました。

「自分には亡くなった父親からもらった特別な力が宿った」

「自分は今まで尊敬していた恩師が脅威に思うほどの力をつけてしまった」

「職場の人たちの居るところが頭の中に地図があって分かる」

「物を手に取るとその物がたどってきた歴史が分かる」

「人の名前や写真を見ただけでその人に会わなくても人柄が分かる」

 「自分の力は世界の平和のために使わなくてはならない」

幻聴

幻聴について夫はこんなことを言っていました

 「頭の声にYes Noで応えられる質問をするとよいアドバイスをくれる」

 「声は12人ぐらいの色々な知ってる人や知らない人の声で、自分がしていることに絶えずつっこみをいれてくる」

夫はこの声に従って常に行動する様になってしまいました...

買い物をし過ぎる

 二ヵ月目に私との衝突が増えたもう一つの原因として

夫が買い物をし過ぎる様になったことがあります。

 

少々ケチすぎる位お金を使わない私は

夫が外出先からその日に買ったものを持って帰ってくる度に

白い目で見てしまいました。

 

この頃はその後とは違い購入した物の額は小さいですが、

ともかく自分の好きな物をそこにあるだけ買う様になりました。

後から当時のことを聞いたところ、全てが素晴らしい物に見えて全て手に入れないと気がすまない感じがしたのだそうです。

・古本を段ボール一箱 

・ブローチを10個 

・サングラスとメガネ5本

・お香10種類と香炉5個

・ワゴンセールをしていたお皿やグラスをワゴンごと

・名作映画のDVD20本

我が家には物がどんどん増えていきました。



この頃の私は夫が何か良くない状態に

陥っていると感覚的には分かったのですが

それが一体なんなのか

どうやったら解決できるかは分かりませんでした。


自分の父親自死してしまったのだから

それを乗り越えるために正常ではない

言動をしてしまっても

仕方ないのではないかと考え、

まずは夫に共感をしようと試みるのですが

理解できず戸惑うということを

繰返し悩む日々が続きました。